蔵王温泉 極寒の樹氷と源泉かけ流し
2月22日~24日まで蔵王温泉に行ってきました。
前日に東京から夜行バスで来ているので、初日の午前中からゲレンデで滑ることができます。
気持ち良い晴天で、青と白のコントラストが綺麗です。
蔵王といえば樹氷が有名で、ロープウェイを2本乗り継いだ先の樹氷原で見られます。
地蔵山頂駅付近の気温は-13度。樹木が完全に隠れてしまって、まさにスノーモンスターです。
そんな雪のオブジェが並んでいるような異様な光景の中にコースがあります。
ここぞとばかりにパノラマ撮影が威力を発揮します。
こんなに眺めがよかったのは初日の午前中だけで、かなり幸運でした。
午後から天候が悪くなり、2日目、3日目には暴風で前が見えないどころか、ロープウェイが止まってしまうこともありました。
地蔵山頂駅から少し歩くと、雪に埋もれたお地蔵様が居ます。
賽銭箱にスキー板が付いていて、吹雪の時は退避していました。
蔵王温泉スキー場は基本的に圧雪コースです。
残念なのは複数の会社によって運営されている関係で、覚えづらい複雑なコースレイアウトと、接続に長いスケーティングを要することですね。
上ノ台から山頂に行くのに、何本もリフトを乗り継いだり、斜面を登ったり、客に優しいゲレンデとは言えません。
観光ができる魅力のあるゲレンデだけに、もったいないです。
基本的に初級・中級コースがほとんどの中で、最も難関なのが最大斜度38度の横倉の壁です。
上から見るより、下から見たほうが壮観でした。
コブ斜面ですが、それほど深くなかったので、スノーボードでも無事に下りられました。
見ていると、スキーヤーの板が外れて下まで滑落なんて悲惨なこともあるようです。
ボードはスキーのように外れる心配は無いですから、少々無茶しても大丈夫です。
宿泊はホテル ハモンド たかみやという温泉宿でした。
24時間源泉かけ流しの趣のある温泉で雪見風呂が楽しめます。
温泉は綺麗な乳白色、加水や加温は一切なし、辺り一帯は硫黄の匂いがプンプンします。
国内有数の強酸性の湯で、ここはph1.7でした。
殺菌作用が強く、皮膚病などに効くようです。
洗い場の蛇口は硫黄で真っ黒になっています。
温泉に入りたては気にならないですが、次第にピリピリしてきます。
皮膚の薄いところから刺激が強くなり、表面が赤くなってきたので、長湯は危険かもしれません。
phで言えば、胃酸につかっているようなものですから。
露天風呂もあります。
外を歩くので行きは寒いですが、帰りはポカポカが持続してヌクヌク帰れます。
風呂を仕切っている丸太に少し隙間がありますが、隣を覗いちゃだめですよ。
このホテルは近くに売店が無いので、買い出しに少し歩きます。
途中でずんだ餅とくるみ餅を買いました。
ずんだは枝豆のことで、このあたりの郷土料理だそうです。
豆がほどよく荒く潰されていて、うまいです。