Raspberry Piのraspbmc導入
名刺サイズのパソコン、Raspberry Pi(ラズベリーパイ)が1周年を迎えたそうです。
コンピュータの学習用に開発されていて、いくつかの入出力ポートが乗っていますが、興味があったのはそれではなくて、コンポジットやHDMIがあって、メディアプレイヤーにもなることでした。
しかもSDカードから起動なので、Linuxの勉強やサーバーの構築など、やりたいことに応じてカードを変えたり、バックアップが非常に楽です。
このRaspberry Pi、日本国内から入手するにはアールエスコンポーネンツに注文するのが手っ取り早くて、本体だけなら2,950円+送料で購入できます。
Raspberry Pi(ラズベリーパイ)
http://jp.rs-online.com/web/generalDisplay.html?id=raspberrypi
紛らわしいですが「個人でのご購入の場合はこちら」をクリックすると英語の画面になってしまうので、「通常のRSとのお取引の場合はこちら」から日本語で注文するのが確実です。
専用のクリアケース980円と注文して、送料460円の税込で4,610円でした。
3/13に発注しましたが本体の出荷が遅れていたので、先にクリアケースだけ届きました。
本体は3/25に出荷されて、荷物の発送が2個に別れたので、送料が2個分請求されるだろうと想定していましたが1個分しか請求されなくて良かったです。
メディアプレイヤとして使いたいので、raspbmcをインストールします。
SDカードは手元にあった2GBですが、十分動作します。
http://www.raspbmc.com/download/
上記のサイトから「Installing on Windows (2000/XP/Vista/7)」でいけました。
Windows上からSDカードにセットアップして、Raspberry Piに刺し、電源とネットワークを接続すれば動き出します。
ネットワークはDHCPで勝手に設定してくれて、勝手にインターネットからファイルを落として最新版をセットアップしてくれるので、しばらく放っておけば完了します。
画面出力にHDMIとコンポジットは同時に使えなくて、起動時にHDMIにモニタがあるときはコンポジットが使えなくて、何も接続していないとコンポジットになるようです。
コンポジットは解像度が低いので、お勧めできません。
うっかりモニタを切ったままでRaspberry Piの電源を入れると、出力がコンポジットになっていたなんてこともあります。
操作はUSBポートにキーボードやマウスを接続しますが、電源投入時に差していないと認識しませんでした。
左下でシャットダウンや再起動ができるようになっていますが、操作できなくて動作中に電源を落としたり、正常にシャットダウンしないと、怒られます。
パソコン用のリモコンを接続して操作する人もいますが、わざわざ買うのも面倒なので、昔、車載パソコン用に使っていた携帯電話型のキーボード、keiboardを使います。
これ一つでキー入力もカーソルも問題なく動かせます。
UIの操作に少しクセがありますが、色々さわっているうちに慣れてきます。
まずは、言語を日本語にすることと、タイムゾーンの設定はしておいた方が良さそうです。
設定すれば、天気予報を見たりインターネットラジオを聴くこともできます。
音声は設定でHDMIかピンジャックを選べます。
車載リアモニタ用に購入した7インチモニタにHDMIで接続してみました。
ホンダ ストリーム リアモニタの取り付け
https://dorara.net/760.html
車用のメディアプレーヤにして、USBでコンテンツを持ち込んでも面白そうですね。
さて、肝心のメディアプレーヤ性能ですが、動画、音声、画像、多くの形式に対応しているので、概ね良好です。
これで見ることはまずないですが、自炊して圧縮した漫画も読めました。
音楽を流しながら漫画を読むこともできます。少々動作が重くなりますが。
動画と音楽と画像を表示するためのカテゴリが各々別れていて、一度トップメニュまで戻らなくてはいけないのは面倒です。
それから、LAN上のNASにアクセスできますが、ファイル数が多いと一覧を作るのにかなり時間がかかります。
一度ならまだしも、キャッシュをしていないようで、再起動する度に一覧に同じ時間がかかるのは問題です。
あと、mpeg2が有料ライセンスで再生できなかったりします。
別のエンコードに変換すれば再生できますが、高い料金ではないので、ライセンスを買うのもアリです。
とりあえずはメディアプレイヤとしてしか使いませんが、小さな筐体に大きなポテンシャルを持っている面白いおもちゃです。