登山未経験者が日本最高峰、富士山を目指す
8月3~4日で、富士山に登頂してきました。
休日の山小屋が確保できずに、平日から登ることになりましたが、結果的に休日の混雑を避けることができて良かったです。
出発時のザックの総重量は約5kgでした。
===衣類===
フリース、長ズボン、レインウェア上下、使い古しのボード用グローブ
9合目に16時ごろ着きましたが、半袖にハーフパンツはここで限界でした。
早朝は寒いので、風を通さない上下と手袋が必須です。
先シーズンでグローブを洗い忘れて、臭いがきつかったですけれども。
===飲み物===
スポーツドリンク500mlを2本、お茶500mlを1本、水500mlを1本、vaam粉末500ml用を1つ、携帯ゼリー飲料を2つ
1日で1リットル飲んだので、途中で飲み物を買うことなく、下山することができました。
自転車の教訓ですが、運動するときのスポーツドリンクはノンカロリーにしない方が良いです。
===行動食===
ライトミール ブロックを2箱、塩飴を1袋、チョコレート菓子を1箱
ゴミを少なくするために、箱は捨てておきました。
飴も個別包装を捨ててジップロックに入れましたが、暑さでくっついてしまったので、包装は残したほうが良いかもしれません。
チョコレート菓子は溶けないように、しみチョコ系を選択しました。2日目に開封しましたが、手にくっつかず正解でした。
===そのほか===
日焼け止めクリーム、酸素ボンベ、ヘッドライト、タオル2枚、耳栓、ウェットティッシュ、デジカメ、予備電池
日焼け止めクリームは、チューブタイプを持っていって失敗しました。
御来光の後に山頂で塗ろうとしたら、気圧の関係で勢い良く出てきました。
お菓子の袋がパンパンになる、あれです。
8合目以上は、深く空気を吸っても苦しいので、念のために持っていった酸素ボンベが活躍しました。
酸素を吸うと体が楽になって動けるので、酸素の有り難味が身にしみます。
山小屋で寝るのに耳栓を持っていきましたが、ほとんど寝ていないので不要でした。
===必要?===
防塵マスク
砂塵が凄いので、防塵マスクや眼鏡で保護した方が良いかもしれません。
平地でも息苦しくてマスクしない人なので、持って行っても、きっとしないでしょうけど。
電車で三島駅まで行く関係で朝は5時起きだったのですが、前日から寝苦しかったので、3時間ほどしか寝ていませんでした。
登山中は風呂に入れないので、朝風呂に入ってから出発しましたが、駅に着く前に携帯を忘れてダッシュしたので、朝風呂の意味もなくなってしまいました。
JR三島駅から富士登山バスで2時間かかるので、体力を温存したい人は早く到着して待っていないと、平日でも立ったまま乗車することになります。
途中、ぐりんぱで休憩がありますが、最後の無料トイレになるので、用を済ませたほうがよいです。(5合目が100円、それ以上は200円、山頂が300円です。)
富士宮5合目に12時過ぎに着いて、食事を済ませてから登り始めます。
事前に調べた時間よりも早いペースで登れました。
気温は20度程度で、バスから近いので軽装の人も登っています。
溶岩がゴロゴロしているところを登っていきます。
8合目が近くなるころには、草が少なくなってきます。
斜度が大きくなると共に、空気が薄くなるので、体が動かなくなってきます。
頻繁に休憩したり、酸素を吸わないと、高山病になるところでした。
この日は、萬年雪山荘に泊まります。
外気温は13度ですが、風があるので、それ以上に寒く感じます。
出発地の5合目が、あんなに遠く見えます。
陽が落ちてくると、雲海に影富士が増えました。
山小屋の宿泊は、2段ベッドになっています。
この1部屋に、7人も寝ることになるのですが、ギュウギュウでとても寝られませんでした。
1時くらいになると、御来光を拝む人たちが準備を始めます。
2時過ぎに山小屋を出ましたが、人が多いのと、空気が薄いのとで、ゆっくり登っていきます。
白い光は、各人のヘッドライトの光です。
3時56分 山頂
4時30分の御来光に間に合うように、朝日ヶ丘に向かいます。
曇りだったので、少し遅い4時47分に御来光が拝めました。
山中湖と雲海と御来光を臨む。
お鉢めぐりをするために、朝日ヶ丘から来た道を戻り、いよいよ日本一高い場所、標高3776mを目指します。
この、馬の背と呼ばれる坂が、歩きにくい上に急坂で、最後の難関になります。
5時35分 最高地点到達
富士山最高峰剣ヶ峰の石碑があります。
当然一番の人気スポットなので、撮影のための行列ができます。
この近くに三角点と、3776.24mの最も高い岩があります。
富士山の山頂は、小高い丘がいくつも連なっています。
大沢崩れから影富士が見れました。
6時46分 下山開始
富士宮ルートは混雑することを想定して、下山は須走ルートを使います。
このルートは、基本的に砂走りになっていて、大きな岩に注意すれば走って下れます。
砂埃がすごいので、全身砂まみれになります。
走る体力が残っていれば、なかなか楽しいところです。
山頂で購入した、日付を彫ってもらったキーホルダーと、山小屋でもらった証明書です。
まだ30代ですし体力には自身があったんですが、結構しんどいので、もう一度登るのはちょっと勘弁ですね。