太陽光発電の発電した金額を計算する
はじめに
自宅の屋根に設置した太陽光発電の設置工事の元をとれるのか計算するために、電力モニタの履歴をもとに、2017年4月の1か月分を計算してみました。
これまでの記事
パナホームの家だけどシャープの太陽光パネルを設置してみた
太陽光発電の発電量が適切か調べる
前提
設置容量 | 4.18kW(シャープ NQ-220AE 南面11枚、東面8枚) |
売電単価 | 31円/kWh |
住宅 | 2階建て戸建 オール電化 |
電灯契約 | 中部電力 Eライフプラン |
家族構成 | 成人2人(30代) |
計算に必要な数値
中部電力の場合、カテエネに登録すれば、売電電力量と買電電力量を1時間単位まで調べることができます。(売電と買電のお客様番号は異なります)
しかし、設置工事の元を計算する場合は情報不足です。
余剰買取なので、発電した電力量と売電電力量は等しくなく、発電した電力量のうち消費した電力量が抜けているからです。
この情報は電力会社では把握できず、家庭内でしか確認できません。
我が家の家庭内の電力モニタはシャープJH-RWL7Wを使用しているので、この機種を前提に説明します。
以後、用語は電力モニタの表記に統一します。
発電量:発電した電力量(kWh)
消費量:消費した電力量(kWh)
自家消費量:発電したうち消費した電力量(kWh)
売電量:売電した電力量(kWh)
買電量:買電した電力量(kWh)
各数値は次の関係になります。
発電量 = 売電量 + 自家消費量
消費量 = 買電量 + 自家消費量
発電した金額の計算
発電量した金額を「発電額」とします。
発電額は売電量と自家消費量を各々金額換算して求めます。
発電額 = 売電額 + 自家消費額
売電額は売電単価が決まっているので、売電量に単価をかければ計算できます。
売電額 = 売電量 × 売電単価
自家消費額も計算式は同じです。
自家消費額 = 自家消費量 × 買電単価
面倒なのは、時間帯ごとに買電単価が違うことです。
中部電力のEライフプランの場合、平日/休祝日、時間帯ごとに買電単価が異なります。
どの単価を適用するかはExcelで組むとして、電力モニタの数値を入力するのは手作業です。
発電量、消費量、自家消費量の3項目を毎日24時間分を30日分入力すると、データ数は2,160個です。
電力モニタからデータを吸い出せると良いのですが、根気勝負です。
(ソーラーWEBモニタリングサービスに登録すると、データがダウンロードできます。後述。)
この計算には問題があって、売電単価<買電単価のとき、自家消費量が大きいほど単価が高くなります。
我が家の場合、売電単価31円/kWhに対して平日9から16時までの買電単価が35.61円/kWhですから、この時間帯の自家消費量の単価は、売電するよりも4.61円(14.9%)高くなります。
電気を無駄遣いして計算上の単価を上げても売電額が下がるだけなので、電気の使用は通常の生活をしている前提とします。
電力モニタの数値は正確か
実際に金額に関係するのは、電力モニタの測定した電力量ではなく、電力会社が測定した電力量です。
我が家の場合、電力モニタとカテエネの1時間ごとの売電量、買電量を比較すると、たまに±0.1kWhのズレがあり、1日分を合計すると、電力モニタの表示はカテエネより0.0から+0.2kWhほど大きな数値になりました。(電圧抑制なし)
4月分を合計すると誤差が蓄積しましたが、売電量の差は+0.6%程度でした。
中部電力からの売電締日は4月20日でしたので、お知らせの数値(小数点以下切捨)と20日までの合計を比較しましたが、やはり電力モニタの数値は+0.6%大きいことがわかりました。(金額に換算して+68円)
(電力モニタ308kWh(9,548円)に対してお知らせ306kWh(9,480円))
誤差に関しては継続して調査が必要ですが、電力モニタの数値は問題ないとして話を進めます。
[2017年05月13日追記]
我が家のソーラーWEBモニタリングサービスの登録が完了したので、データをダウンロードできるようになりました。
ソーラーWEBモニタリングサービスから数値をダウンロードする
マイページからログインして、データダウンロードにて、出力単位を時毎、出力期間を指定して、ダウンロードします。
ちなみに4月31日など、ありえない日付を設定すると、怒られます。
ダウンロードする当日のファイル名になるので、連続してダウンロードするときは、都度ファイル名を変更してください。
ダウンロードしたファイルを開くと、電力量の単位がWhになっているので、電力モニタで表示されなかった小数点第二位以下の数値がわかります。(小数点第二位以下の数値は発電量、消費量、自家消費量について。売電量、買電量については、電力モニタと同じ。)
そして何より、モニタの前で1つずつ数値を打ち込む手間がないのが非常に良いです。
このデータを見ると、電力モニタの数値は小数点第二位で切り捨てられているようです。
売電量と買電量の値は電力モニタと同じ値なので、電力会社との誤差は同じです。
発電額を求めるExcelブック
計算するためのExcelブックを作成しました。
同じ状況の人のために公開します。
Excel2007以降で開いてください。
ソーラーWEBモニタリングサービス用のExcelブックは後述します。
電力モニタ用
ブランク(solar_blank.xlsx)
サンプル(solar_sample.xlsx)
手順は、単価設定と日付を入力し、モニタの数値を入力すると、金額計算をしてグラフを表示します。
単価設定について
売電単価:太陽光発電の売電単価(円/kWh)
平日単価:平日の時間ごとの買電単価(円/kWh)
休日単価:休日・祝日の時間ごとの買電単価(円/kWh)
日付設定について
日付を入力すると、隣のセルに単価が平日(平)か休日・祝日(休)かを判断します。
休日は曜日の土日で判断しますが、祝日は「祝日一覧」シートに2017年から2032年まで入力してあります。(2017年5月現在)
祝日の参照元
エクセルの神髄 鵜原パソコンソフト研究所
日本の祝日一覧
http://excel-ubara.com/EXCEL/EXCEL910.html内閣府
国民の祝日について
http://www8.cao.go.jp/chosei/shukujitsu/gaiyou.html
中部電力の場合、次の日付も祝日とします。
1月2日、1月3日、4月30日、5月1日、5月2日、12月30日、12月31日
金額計算のうち、これまで説明していない「発電無額」は、おまけです。
太陽光発電を設置しなかった場合の買電金額を表示します。
発電無額 = 消費量 × 買電単価
グラフは、棒グラフが電力量(左軸)と折れ線グラフが金額(右軸)になります。
電力量に対して金額が30倍になっているのは、我が家の売電単価に近くなるように合わせてあります。
グラフを見ると、深夜電力が半額近いですし、自家消費量が大きいと発電量より売電額が小さくなるのがわかります。
ソーラーWEBモニタリングサービス用
ブランク(solar_blank2.xlsx)
サンプル(solar_sample2.xlsx)
手順は、単価設定と日付を入力し、ソーラーWEBモニタリングサービスからダウンロードした値(外部発電量は除く)を張り付けると、金額計算をしてグラフを表示します。
電力モニタ用と異なる点について説明します。
単価設定について
「単価」シートに入力します。
売電単価:太陽光発電の時間ごとの売電単価(円/kWh)
平日単価:平日の時間ごとの買電単価(円/kWh)
休日単価:休日・祝日の時間ごとの買電単価(円/kWh)
2017年4月の売買電まとめ
Excelで計算した結果
発電vs消費について
電力モニタ値 | WEBモニタ値 | |
---|---|---|
発電量 | 507.5kWh | 508.9kWh |
消費量 | 251.1kWh (自家消費量:56.3kWh) | 252.5kWh (自家消費量:57.7kWh) |
差 | 256.4kWh(202%)多く発電 | 256.4kWh(202%)多く発電 |
売電vs買電について
電力モニタ値 | WEBモニタ値 | |
---|---|---|
売電額 | 13,974円 | 13,987円 |
買電額 | 3,370円 | 3,388円 |
差 | 10,604円(415%)多く売電 | 10,599円(413%)多く売電 |
発電量と消費量の差は2倍程度ですが、単価が安い深夜電力を消費することで、売電額と買電額の差は4倍程度になりました。
2017年4月の発電額は15,588円(WEBモニタ値)となり、10年分を計算する頃には、設置工事の元がとれている… はずです。
ディスカッション
コメント一覧
拙宅にも 6.94kW の太陽光パネルがあり、興味深く拝見しました。さて、自家消費額 = 自家消費量 × 買電単価 は奇妙な関係式と思います。電気料金の高いプラン程、発電額が増えるからです。自家消費中は売電中で、電力会社から電気を購入していません。自家発電所から売電単価で電気を購入しています。その支払いは自分の収入になるので金銭的に相殺の形です。従って、自家消費額 = 自家消費量 × 売電単価、発電額 = 発電量 × 売電単価 です。本文から上手に消費電力をコントロールしているようで感心しました。(冬季が問題ですね) 売買電収支も見事です。なお、買電額(買電量)と売電額(売電量)のデータは電力会社からのものが良いと思います。
買電単価といえば 買電単価の曖昧な電気料金プランがあります。例えば、東電のプレミアム S。基本料金は60A契約なら 1716円、電力量料金は 400kWhまでなら定額の 9879.63円、401kWhを超えると 29.58円/kWhです。買電量 280kWh、自家消費量 120kWh(消費電力量 400kWh)として 2021年5月(燃料調整費 -3.64円/kWh、再エネ賦課金 3.36円/kWh)の電気料金を計算してみましょう。
買電額 = INT(1716 + 9879.63 ー 3.64 × 280)+ INT(3.36 × 280)
= INT(10576.43)+ INT(940.8)= 10576 + 940 = 11516(円)
同様に 消費電力量 400kWhの電気料金は 11483円。(INT は小数点切捨ての関数)
自家消費の電気代削減額は -33円。仮に、発電額 = 売電額 + 自家消費の電気代削減額 が正しければ、この月の発電額は売電額を下回るというあり得ない結果になります。
発電額の計算には定説と新説があります。ここでは複数の電気料金プランで発電額の変化をみていきます。
条件 1 太陽光パネル 7kW、契約容量 8kVA。
条件 2 時期は 2022年3月(燃料調整費 1.83円/kWh、再エネ賦課金 3.36円/kWh)。
条件 3 発電量 760kWh、売電量 640kWh、買電量 280kWh。
条件 4 売電単価 19円/kWh。
発電額 1 従量電灯C(基本料金 2288円;0~120kWh 19.88円/kWh、121kWh~300kWh 26.48円/kWh、
301kWh以上 30.57円/kWh)のとき、定説の発電額 = 売電量 × 売電単価 + 自家消費量の節電額 で発電額を求めます。自家消費量は120kWhなので 消費電力量400kWhです。買電額は10362円、消費電力量400kWh
の電気料金は 14573円。発電額 = 640 × 19 + 14573 ー 10362 = 16371(円)。
発電額 2 Looopでんきビジネスプラン(基本料金 0円;買電単価 27.5円/kWh)のとき、定説の発電額の計算式で発電額を求めます。買電額は 9152円、消費電力量400kWhの電気料金は 13076円。
発電額 = 640 × 19 + 13076 ー 9152 = 16084(円)。
発電額 3 東電プレミアムL(基本料金 2288円;400kWhまで定額で 9879.63円、401kWhを超えると
29.58円/kWh)で、定説の発電額の計算式で発電額を求めます。買電額は 13620円、消費電力量400kWhの電気料金は 14243円。発電額 = 640 × 19 + 14243 ー 13620 = 12783(円)。
発電額 4 新説の発電額 = 発電量 × 売電単価 で発電額を求めます。電気料金プランにより 発電額は変わらないので 発電額 = 760 × 19 = 14440(円)。
定説で計算すると 発電額は電気料金プランによりコロコロ変わります。自家消費単価(自家消費量の節電額 ÷ 自家消費量)の高いプラン程、発電額は大きくなります。
発電額の計算式に定説と新説の二つがあります。発電額は蓄電池の設置により変わるか? ここでは定説と新説の双方で見ていきます。
条件 1 太陽光パネル 7kW、電力会社の契約容量 8kVA。
条件 2 時期は 2022年3月(燃料調整費 1.83円/kWh、再エネ賦課金 3.36円/kWh)。
条件 3 発電量 760kWh、売電量 640kWh、買電量 280kWh。
条件 4 売電単価 19円/kWh。
条件 5 電気料金プランは Looopでんきビジネスプラン(基本料金 0円、単価 27.5円/kWh)
条件 6 蓄電池は売電中に充電、買電中に放電。
条件 7 放電で得る電力量 200kWh(放電時は 0.2kW 程度の買電が必要です。雨や曇の日は放電量少ない)
条件 8 充放電効率 0.8(充放電効率 = 放電で得る電力量 ÷ 充電に要する電力量)
条件 9 蓄電池の待機電力 50W。
発電額 1 (蓄電池設置前) 定説の発電額は 4月4日の結果から 16084円。
発電額 2 (蓄電池設置後) 発電額を定説の計算式で求めます。
計算 1 充電に要する電力量 = 200 ÷ 0.8 = 250(kWh)。
計算 2 蓄電池の待機電力量 = 0.05 × 24 × 31 = 37(kWh)。
計算 3 待機電力量自家消費分 = 37 × 120 ÷ 400 = 11(kWh)。
計算 4 蓄電池設置後の売電量 = 640 ー 250 ー 11 = 379(kWh)。
計算 5 蓄電池設置後の買電量 = 280 ー 200 + 37 ー 11 = 106(kWh)。
計算 6 蓄電池設置後の自家消費量 = 760 ー 379 = 381(kWh)。
計算 7 蓄電池設置後の消費電力量 = 106 + 381 = 487(kWh)。
よって、買電額は 3464円、消費電力量 487kWh の電気料金は 15919円。
定説の発電額 = 売電量 × 売電単価 + 自家消費量の節電額
= 379 × 19 + 15919 ー 3464 = 19656(円)
発電額 3 新説の発電額 = 発電量 × 売電単価 で、蓄電池設置の有無に関係なく発電量は変わらないので
発電額 = 760 × 19 = 14440(円)。
蓄電池設置により発電量は変わりませんが、定説の発電額計算式によれば、発電額は大きく増えています。
家庭用太陽光発電の要は買電額と売電額です。その経済効果である 売買電収支 = 売電額 ー 買電額 は大きい程良い。蓄電池設置により売買電収支はどう変わるか? 昨日の計算例で見ていきます。下欄をご覧ください。
売買電収支 1(蓄電池設置前) 買電量 280kWhの買電額は 9152円なので
売買電収支 = 640 × 19 ー 9152 = 3008(円)
売買電収支 2(蓄電池設置後) 買電量 106kWhの買電額は 3464円なので
売買電収支 = 379 × 19 ー 3464 = 3737(円)
蓄電池設置により売買電収支は 729円改善します。次に蓄電池導入の経済性を考えます。計算例にある蓄電池は大容量なので、設置費用 150万円、寿命 10年(発電効率 0.7まで)とします。月当り 12500円の支出に対し 729円の収入なので経済的には大損です。昨日の計算例では蓄電池設置により消費電力量が 87kWh増加していることを見逃してはいけません。寿命は発電効率 0.7までです。これ以上下がると収入はマイナスになります(売電単価 19円/kWhとして)。蓄電地は撤去です。
Looopでんきスマートタイムプランと裸買電単価
この電気料金プランは基本料金0円で時間帯により単価が違います。ナイトタイム 20.5円/kWh、スマートタイム 17.5円/kWh、リビングタイム 27.5円/kWh、ピークタイム 37.5円/kWh。ピークタイムは夏・冬の平日 8時 ~ 18時、ナイトタイムは通年で 22時 ~ 6時です。プランの詳細はLooopでんきの HP をご覧下さい。このプランは他のプランより安いか? ここでは電気料金プランの比較を 裸買電単価 = 裸の電気料金 ÷ 買電量(裸の電気料金とは燃料調整費と再エネ賦課金を考えない電気料金)で行います。比較基準となる裸買電単価は 26.5円/kWh(60A以下)あるいは 27.5円/kWh(6kVA以上)です。多くのプランの裸買電単価は買電量に依存します。拙宅(太陽光パネル 6.94kW、契約容量8kVA。2人、終日在宅。暖房は灯油、給湯は太陽熱温水器)の一年間の買電量データから裸買電単価を見ていきます。
2021年4月(燃料調整費 -4.32円/kWh、再エネ賦課金 2.98円/kWh)
買電量 107kWh(ナイト 53kWh、スマート 1kWh、リビング 53kWh、ピーク 0kWh)。
電気料金 2417円、裸の電気料金 2562円、裸買電単価 23.94円/kWh。
2021年5月(燃料調整費 -3.64円/kWh、再エネ賦課金 3.36円/kWh)
買電量 94kWh(ナイト 46kWh、スマート 1kWh、リビング 47kWh、ピーク 0kWh)。
電気料金 2225円、裸の電気料金 2241円、裸買電単価 23.84円/kWh。
2021年6月(燃料調整費 -3.29円/kWh、再エネ賦課金 3.36円/kWh)
買電量 85kWh(ナイト 44kWh、スマート 1kWh、リビング 40kWh、ピーク 0kWh)。
電気料金 2024円、裸の電気料金 2020円、裸買電単価 23.76円/kWh。
2021年7月(燃料調整費 -3.06円/kWh、再エネ賦課金 3.36円/kWh)
買電量 94kWh(ナイト 47kWh、スマート 0kWh、リビング 42kWh、ピーク 5kWh)。
電気料金 2333円、裸の電気料金 2309円、裸買電単価 24.56円/kWh。
2021年8月(燃料調整費 -3.11円/kWh、再エネ賦課金 3.36円/kWh)
買電量 107kWh(ナイト 52kWh、スマート 0kWh、リビング 51kWh、ピーク 4kWh)。
電気料金 2644円、裸の電気料金 2613円、裸買電単価 24.42円/kWh。
2021年9月(燃料調整費 -2.58円/kWh、再エネ賦課金 3.36円/kWh)
買電量 109kWh(ナイト 51kWh、スマート 0kWh、リビング 50kWh、ピーク 8kWh)。
電気料金 2805円、裸の電気料金 2726円、裸買電単価 25.01円/kWh。
2021年10月(燃料調整費 -2.04円/kWh、再エネ賦課金 3.36円/kWh)
買電量 114kWh(ナイト 50kWh、スマート 4kWh、リビング 58kWh、ピーク 2kWh)。
電気料金 2915円、裸の電気料金 2759円、裸買電単価 24.20円/kWh。
2021年11月(燃料調整費 -1.53円/kWh、再エネ賦課金 3.36円/kWh)
買電量 130kWh(ナイト 57kWh、スマート 4kWh、リビング 69kWh、ピーク 0kWh)。
電気料金 3373円、裸の電気料金 3128円、裸買電単価 24.06円/kWh。
2021年12月(燃料調整費 -1.09円/kWh、再エネ賦課金 3.36円/kWh)
買電量 154kWh(ナイト 65kWh、スマート 0kWh、リビング 74kWh、ピーク 15kWh)。
電気料金 4279円、裸の電気料金 3924円、裸買電単価 25.48円/kWh。
2022年1月(燃料調整費 -0.53円/kWh、再エネ賦課金 3.36円/kWh)
買電量 187kWh(ナイト 83kWh、スマート 0kWh、リビング 88kWh、ピーク 16kWh)。
電気料金 5250円、裸の電気料金 4702円、裸買電単価 25.14円/kWh。
2022年2月(燃料調整費 0.74円/kWh、再エネ賦課金 3.36円/kWh)
買電量 176kWh(ナイト 81kWh、スマート 0kWh、リビング 82kWh、ピーク 13kWh)。
電気料金 5124円、裸の電気料金 4392円、裸買電単価 24.95円/kWh。
2022年3月(燃料調整費 1.83円/kWh、再エネ賦課金 3.36円/kWh)
買電量 125kWh(ナイト 58kWh、スマート 3kWh、リビング 64kWh、ピーク 0kWh)。
電気料金 3650円、裸の電気料金 3012円、裸買電単価 24.10円/kWh。
太陽光発電と暖房にエアコンを使わないため、ピークタイムの買電量が少なくなっています。ピークタイムの買電量が少ない場合は一考の価値があるプランです。Looopでんきビジネスプランの裸買電単価は(時期や買電量に関係なく) 27.5円/kWhです。拙宅の場合、年間を通してビジネスプランより安くなっています。参考
までに買電量 125kWhの裸買電単価は東電従量電灯Cで 38.45円/kWh、東電プレミアムLで 97.34円/kWh。
Looopでんきスマートタイムプランの年間裸買電単価
4月8日付けの下欄で拙宅のスマートタイムプランの裸買電単価を月毎に計算しました。ここでは期間2021年4月
~2022年3月における年間裸買電単価を求めます。下欄のデータより年間買電量 1482kWh、裸の年間電気料金
36388円です。従って、拙宅のスマートタイムプランの年間裸買電単価は 24.55円/kWhです。参考に、同一の
月買電量で他のプランの年間裸買電単価を比較してみましょう。Looopでんきビジネスプランは(時期、期間、買電量に関係なく)27.5円/kWhです。東電従量電灯Cは(段階性電力量料金に注意して) 裸の年間電気料金 58047円、年間裸買電単価 39.17円/kWh。東電プレミアムLは毎月の裸の電気料金12167円なので、裸の年間電気料金 146004円、年間裸買電単価 98.52円/kWh。
光熱費収支(2022年3月)
1 構成(反オール電化) 太陽電池 6.94kW、電力契約容量 8kVA。二人、終日在宅。電気料金プランは Looopでんきスマートタイムプラン、ガスはニチガス。暖房は石油ファンヒーター 、給湯は太陽熱温水器。
2 売電額 売電量 648kWh、売電額 21384円(売電単価 33円/kWh)。
3 電気代 3650円(買電量 125kWh:ナイト58kWh、スマート3kWh、リビング64kWh、ピーク0kWh)。
4 ガス代 2872円(10m3)。
5 灯油代 灯油(給湯)2040円(20ℓ)、灯油(暖房)3510円(35ℓ)。
6 光熱費 3650+2872+2040+3510=12072(円)。
7 光熱費収支=売電額ー光熱費=21384ー12072=9312(円)。
3月は日照も良く発電量 751kWh(パワコンの読み)でした。売電量 648kWhで自家消費量 103kWh。3月の
買電単価は 29.20円/kWh(裸買電単価は 24.10円/kWh)。暖房費(灯油)は 3510円です。1月は 9960円(105ℓ)でしたのでかなり安くなりました。給湯は太陽熱温水器でタンク内水温の最高は 3月14日の 51℃
(日没時)です。タンク内水温が温かいため、給湯の灯油は 2040円(20ℓ)で済んでいます。3月の光熱費収支は 9312円の黒字でした。
Looopでんきスマートタイムプラン VS 東電スマートライフL
Looopでんきスマートタイムプランと東電スマートライフL はどちらが安い? 拙宅(太陽電池 6.94kW、電力契約容量 8kVA)には 2018年11月から一時間毎の買電量データがあり、このデータは電力会社のマイページにある電力使用量グラフから得ています。両プランの比較は 年間裸買電単価=年間裸電気料金÷年間買電量 (裸電気料金は燃料調整費と再エネ賦課金を考えない電気料金)で行います。年間裸買電単価の詳細は4月9日付の下欄をご参照ください。東電スマートライフLの時間帯は 夜(1時~6時)と昼(6時~25時)に分かれ、基本料金は 2288円(8kVA)です。それでは 拙宅における東電スマートライフLの裸電気料金を計算します。
2021年04月 買電量 107kWh(夜 35kWh、昼 72kWh)。裸電気料金 4769円。
2021年05月 買電量 94kWh(夜 30kWh、昼 64kWh)。裸電気料金 4472円。
2021年06月 買電量 85kWh(夜 29kWh、昼 56kWh)。裸電気料金 4248円。
2021年07月 買電量 94kWh(夜 30kWh、昼 64kWh)。裸電気料金 4472円。
2021年08月 買電量 107kWh(夜 31kWh、昼 76kWh)。裸電気料金 4799円。
2021年09月 買電量 109kWh(夜 31kWh、昼 78kWh)。裸電気料金 4851円。
2021年10月 買電量 114kWh(夜 31kWh、昼 83kWh)。裸電気料金 4980円。
2021年11月 買電量 130kWh(夜 38kWh、昼 92kWh)。裸電気料金 5337円。
2021年12月 買電量 154kWh(夜 44kWh、昼 110kWh)。裸電気料金 5908円。
2022年01月 買電量 187kWh(夜 51kWh、昼 136kWh)。裸電気料金 6703円。
2022年02月 買電量 176kWh(夜 52kWh、昼 123kWh)。裸電気料金 6391円。
2022年03月 買電量 125kWh(夜 35kWh、昼 90kWh)。裸電気料金 5235円。
年間裸電気料金は62165円。年間買電量 1482kWhなので、年間裸買電単価 41.95円/kWh。Looopでんきスマートタイムプランのそれは 24.55円/kWh(4月9日付下欄)なのでかなり高い。東電従量電灯C(年間裸買電単価 39.17円kWh)よりも高い。因みに、拙宅は反オール電化(都市ガス、暖房は石油ファンヒーター、給湯は太陽熱温水器)です。
従量電灯BとLooopでんきおうちプラン
以下は東京電力エリアの話です。
従量電灯Bの電力量料金単価は 19.88円/kWh(~120kWh)、26.48円/kWh(121kWh~300kWh)、30.57円/kWh(301kWh~)です。裸電気料金は燃料調整費と再エネ賦課金を考えない電気料金で
月裸買電単価=月裸電気料金÷月買電量
と定義します。
1 従量電灯B(契約容量 20A、基本料金 572円)
1a 月買電量 80kWhのとき 月裸電気料金 2162円、月裸買電単価 27.03円/kWh。
1b 月買電量 120kWhのとき 月裸電気料金 2957円、月裸買電単価 24.64円/kWh。
1c 月買電量 200kWhのとき 月裸電気料金 5076円、月裸買電単価 25.38円/kWh。
1d 月買電量 120kWhのとき 最小月裸買電単価 24.64円/kWh。
2 従量電灯B(契約容量 30A、基本料金 858円)
2a 月買電量 80kWhのとき 月裸電気料金 2448円、月裸買電単価 30.60円/kWh。
2b 月買電量 300kWhのとき 月裸電気料金 8010円、月裸買電単価 26.70円/kWh。
2c 月買電量 400kWhのとき 月裸電気料金 11067円、月裸買電単価 27.67円/kWh。
2d 月買電量 300kWhのとき 最小月裸買電単価 26.70円/kWh。
3 従量電灯B(契約容量 40A、基本料金 1144円)
3a 月買電量 80kWhのとき 月裸電気料金 2734円、月裸買電単価 34.18円/kWh。
3b 月買電量 300kWhのとき 月裸電気料金 8296円、月裸買電単価 27.65円/kWh。
3c 月買電量 400kWhのとき 月裸電気料金 11353円、月裸買電単価 28.38円/kWh。
3d 月買電量 300kWhのとき 最小月裸買電単価 27.65円/kWh。
4 従量電灯B(契約容量 50A、基本料金 1430円)
4a 月買電量 80kWhのとき 月裸電気料金 3020円、月裸買電単価 37.75円/kWh。
4b 月買電量 300kWhのとき 月裸電気料金 8582円、月裸買電単価 28.61円/kWh。
4c 月買電量 400kWhのとき 月裸電気料金 11639円、月裸買電単価 29.10円/kWh。
4d 月買電量 300kWhのとき 最小月裸買電単価 28.61円/kWh。
5 従量電灯B(契約容量 60A、基本料金 1716円)
5a 月買電量 80kWhのとき 月裸電気料金 3306円、月裸買電単価 41.33円/kWh。
5b 月買電量 300kWhのとき 月裸電気料金 8868円、月裸買電単価 29.56円/kWh。
5c 月買電量 500kWhのとき 月裸電気料金 14982円、月裸買電単価 29.96円/kWh。
5d 月買電量 300kWhのとき 最小月裸買電単価 29.56円/kWh。
従量電灯B(30A以上)の月裸買電単価の最小値は 26.70円/kWh(30A、月買電量 300kWh)です。Looop
でんきおうちプランは基本料金 0円で買電量に関わらず裸買電単価 26.4円/kWhであり、従量電灯B(30A
以上)より安くなっています。例えば、太陽電池付節電住宅(60A、月買電量 80kWh)の場合、おうちプランの裸電気料金は 2112円なので、従量電灯B(60A)より 36.1% 安くなっています。
従量電灯CとLooopでんきビジネスプラン
以下は東京電力エリアの話です。
従量電灯Cの電力量料金単価は 19.88円/kWh(~120kWh)、26.48円/kWh(121kWh~300kWh)、
30.57円/kWh(300kWh~)です。月裸電気料金は燃料調整費と再エネ賦課金を考えない電気料金で
月裸買電単価=月裸電気料金÷月買電量
と定義します。
1 従量電灯C(契約容量 6kVA、基本料金 1716円)
1a 月買電量 85kWhのとき 裸電気料金 3405円、裸買電単価 40.06円/kWh。
1b 月買電量 300kWhのとき 裸電気料金 8868円、裸買電単価 29.56円/kWh。
1c 月買電量 600kWhのとき 裸電気料金 18039円、裸買電単価 30.07円/kWh。
1d 月買電量 300kWhのとき 最小裸買電単価 29.56円/kWh。
2 従量電灯C(契約容量 7kVA、基本料金 2002円)
2a 月買電量 85kWhのとき 裸電気料金 3691円、裸買電単価 43.42円/kWh。
2b 月買電量 300kWhのとき 裸電気料金 9154円、裸買電単価 30.51円/kWh。
2c 月買電量 800kWhのとき 裸電気料金 24439円、裸買電単価 30.55円/kWh。
2d 月買電量 300kWhのとき 最小裸買電単価 30.51円/kWh。
3 従量電灯C(契約容量 8kVA、基本料金 2288円)
3a 月買電量 85kWhのとき 裸電気料金 3977円、裸買電単価 46.79円/kWh。
3b 月買電量 300kWhのとき 裸電気料金 9440円、裸買電単価 31.47円/kWh。
3c 月買電量 800kWhのとき 裸電気料金 24725円、裸買電単価 30.91円/kWh。
3d 月買電量の増加に伴い、裸買電単価は 30.57円/kWh を下限として減少する。
4 従量電灯C(契約容量 12kVA、基本料金 3432円)
4a 月買電量 300kWhのとき 裸電気料金 10584円、裸買電単価 35.28円/kWh。
4b 月買電量 900kWhのとき 裸電気料金 28926円、裸買電単価 32.14円/kWh。
4c 月買電量 1500kWhのとき 裸電気料金 47268円、裸買電単価 31.51円/kWh。
4d 月買電量の増加に伴い、裸買電単価は 30.57円/kWh を下限として減少する。
従量電灯C(6kVA以上)の裸買電単価の最小値は 29.56円/kWh(6kVA、300kWh)です。Looopでんき
ビジネスプランは基本料金0円で買電量に関わらず 裸買電単価 27.5円/kWh であり、従量電灯Cより安くなっています。
例1 太陽電池付節電住宅(契約容量8kVA、月買電量 85kWh)
従量電灯Cの裸電気料金 3977円、Looopでんきビジネスプランの裸電気料金 2337円です。従量電灯Cより
41.2%安くなっています。
例2 拙宅(太陽電池 6.94kW、契約容量 8kVA、Looopでんきスマートタイムプラン)
2021年6月の買電量 85kWhで 裸電気料金 2019円です。従量電灯Cより49.2%安くなっています。
従量電灯B と Looopでんきおうちプラン 2
以下は東京電力エリアの話です。2022年6月1日より おうちプランは裸買電単価 28.80円/kWh に値上げになります。下欄にある 4月21日の両プランの比較結果は変わります。
1 従量電灯B(契約容量20A、基本料金 572円) 月買電量 64kWh以上で従量電灯Bが安くなります。
2 従量電灯B(契約容量30A、基本料金 858円) 月買電量 96~655kWhで従量電灯Bが安くなります。
3 従量電灯B(契約容量40A、基本料金 1144円) 月買電量 151~495kWhで従量電灯Bが安くなります。
4 従量電灯B(契約容量50A、基本料金 1430円) 月買電量 275~333kWhで従量電灯Bが安くなり、それ
以外でおうちプランが安くなります。
5 従量電灯B(契約容量60A、基本料金 1716円) 任意の月買電量でおうちプランが安くなります。
従量電灯C と Looopでんきビジネスプラン 2
以下は東京電力エリアの話です。2022年6月1日よりビジネスプランは 29.40円/kWh に値上げになります。
従量電灯Cの裸買電単価の最小値は 29.56円/kWh (契約容量 6kVA、月買電量 300kWh)です。値上げ後も
ビジネスプランは安いです。