10時間ひたすらローカル線の旅
とある理由で、JRの駅名が入った看板の写真を撮影しています。
そんなわけで青春18きっぷを使って、ローカル線を1人旅することにしました。
まず青春18きっぷは、1回分を楽天オークションで三千円で落札しました。
少々高いですが、これを入手しないことには始まりません。
電車のルートは、落札する前から考えていました。
出発と到着は最寄駅の蘇原に設定して、環状になっているのが望ましい…。
と、1日で帰ってこられるルートを考えたのですが、所要時間を見て最初は尻込みしてしまうものでした。
2012年09月01日
08:00 蘇原 発 08:36 美濃太田 着 JR高山本線(普通)[美濃太田行]
08:38 美濃太田 発 09:05 多治見 着 JR太多線(普通)[多治見行]
09:27 多治見 発 10:05 中津川 着 JR中央本線(快速)[中津川行]
10:10 中津川 発 12:04 塩尻 着 JR中央本線(普通)[松本行]
12:12 塩尻 発 12:24 岡谷 着 JR中央本線(普通)[甲府行]
12:27 岡谷 発 18:24 豊橋 着 JR飯田線(普通)[豊橋行]
18:33 豊橋 発 19:50 岐阜 着 JR東海道本線(新快速)[米原行]
20:10 岐阜 発 20:26 蘇原 着 JR高山本線(普通)[高山行]
所要時間12時間26分。
木曽川を上り、天竜川を下るルートになっています。
写真撮影のことまで考えていて、愛知県の日没が18:19だから、限界は豊橋のひとつ前、18:18に到着する小坂井までだろうというところまで想定しているので、その後は新快速で移動します。
ちなみに青春18きっぷの乗換案内は、ジョルダンが便利です。
青春18きっぷ検索
http://www.jorudan.co.jp/norikae/seishun18.html
計画に抜けがあったのが2点。
1.食事の時間を考慮していない
水と食料をあらかじめ買っておくことで、対応しました。
2.トイレに行く余裕さえない
特に飯田線は1本遅らすと次は2時間待ちなので、水分は極力抑えました。
実際には、トイレ付の車両があるので問題になりませんでした。
初めて乗った中央本線で驚いたのが1点。
ワンマン列車は高山本線の場合、ドアの開閉はボタンになっています。
これがボタンではなくて手動でした。
最初、中途半端に開いてるドアを見て、故障かと思いました。
岡谷で驚いたのが1点。
0番線を初めて見ました。
なんかしらんけど、カッコいい！
この岡谷で、とにかく良く話すお婆さんと同席になりました。
こちらも暇を持て余していたので、写真撮影の間の良い話し相手になりました。
昔の電車の話から、戦後復興の話とか、薬剤師の友達に会いに行く話とか。
先生をしていたらしく、話が良くまとまっています。
話題があちこちに飛ぶのは、どの学校にもそんな先生がいますよね。
流れが変わったのは、鞄から新聞を出してきて、自分の投稿を見せてくれてから。
今年の8月6日付の新聞で、外国の人のために駅に翻訳できる人を置くべきという内容の投稿でした。
そこで初めて、このお婆さんが72歳ということを知りました。
その後はNHKで外国語を覚えて15か国を廻ったとか、70のときに大学に入ってコンピュータを学んだとか、今は栄養学を学んでいるとか。
まさか、スマートフォンの話とかJALの再上場の話題をすることになるとは思ってもみませんでした。
挙句の果てに、僕の恋愛相談まで…
18組を成就させたらしいです。
まぁ、とにかく頭の引き出しが多いこと。
僕の年齢を2倍しても届かない年季の入った方なので、言葉も重い。
僕が理系の人間だとすぐ見抜いたり、只者じゃないと思って、去り際に先生の専門を聞いてみました。
工業高校の保健の先生だったそうで…
ああ、なるほど。
でも、あんな年のとり方は見習うべきですね。
さて本題に戻りますが、飯田線は天竜川に沿って線路が走っています。
カメラを持っている人も沢山いるので、駅に止まった時はポイントの取り合いになります。
写す対象が違うんですけどね。
そんなこんなで、無事、全日程をこなせました。
当初の想定通り、撮影ができたのは小坂井まででした。
なお、蘇原から小坂井までの停車駅の数は133駅です。
撮影に失敗した駅や既に撮影した駅があるので、実績はこれより少ないです。
普段は動きやすいように、電車内で立ってドアでの撮影が多いのですが、今回は長丁場だったこともあり、たまに座席に座って撮影しないとやってられないです。
それから、デジカメのバッテリが予備電池を1つ持って行ってギリギリでした。
たまに携帯電話のカメラで撮影したりして、延命してましたので。